ホワイトヒーリング 越前加賀宗教文化街道

九谷焼

くたにやきとこくたに

大胆な構図と鮮やかな絵付けが特徴の色絵磁器。江戸時代の明暦元(1655)年、大聖寺藩祖・前田利治が九谷村(現石川県加賀市山中)に登り窯を開いたことが始まり。この時期に焼かれたものを古九谷と称し、再興九谷と区別している。しかし、約50年間に続いた古九谷制作は元禄末期(1700ごろ)にふっつりと途絶え、その理由は謎とされる。古九谷廃窯から約100年後の文化年間(1804~)、加賀藩が金沢卯辰山山麓に春日山窯を開いたことを端緒に吉田屋窯、宮本窯、若杉窯などが次々に開窯し、九谷焼は再興された。現代では県内各地で多くの作家が活躍しており、「窯の数だけ作風がある」といわれるほど作風が多彩。