ホワイトヒーリング 越前加賀宗教文化街道

只管打坐

しかんたざ

禅宗の開祖・達磨大師は経典や教義に頼らず、坐禅によって悟りを得ることを信条とし、壁に向かって9年間坐禅をする「面壁九年」を貫いた。曹洞宗の坐禅は、達磨大師と同様に壁に向かい、無心となってただひたすら坐禅を組む。曹洞宗を日本に伝えた道元はこれを「只管打坐」と呼んだ。道元は、弟子たちによってまとめられた『正法眼蔵随聞記』の中で、「坐禅はそのまま仏行である。坐禅は不為である。これが自己の正体であり、他に仏法に求めるものはない」と説いている。